多くの女性は,陣痛時に体に触れられたりマッサージされたりすることの価値を認めています.これらは家族やごく親しい友人,介助者によって行われるのが普通です.触れることやマッサージの利点を示したよい研究はあまり多くはありませんが,お母さんが感情的にも肉体的にも安心することは明らかです.
方法–
治療法としての触れることやマッサージには,治療マッサージから軽く撫でたり髪を撫でたりすることまで,幅広い方法が含まれます.撫でたり圧迫をするには手や指先,器具が用いられ,痛みを軽減しリラクゼーションを容易にします.母親はリラックスし不安も少なく,お産の痛みを許容しやすくなるでしょう.
赤ちゃんの頭は後ろにあるため,多くの妊婦さんは背中の下のほうに痛みを感じます.この領域を圧迫してマッサージすることにより,痛みを軽減することができます.痛みの軽減は,ストレスの減少,気がそれること,他の受容体が刺激されることを通して生じるのでしょう.
限界– この方法を用いた鎮痛作用により,鎮痛剤の使用や他の医療介入を減らすことは示されていません.お産に伴う痛みの軽減は,マッサージや圧迫で約30分間続くようです.よってマッサージは30分ごとに間に休憩を置いて行うと,もっとも効果的でしょう.
上記の情報は,以下の出版物より得られました.触れること,マッサージについてより多くの情報を希望される場合は資料を読み,担当医と話し合われることをお勧めします.
Simkin P.,Nonpharmacologic relief of pain during labor:Systematic reviews of five methods, Am J Obstet gynecol, 2002 Volume 186, Number 5 ,S131-159
Murray Enkin, A Guide to Effective Care in Pregnancy and Childbirth, 3rd Ed., Oxford University Press, 2000
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