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Pain Relief During Childbirth – Japanese Vesion

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いつ硬膜外麻酔が受けられますか?

硬膜外麻酔をするかどうかの判断は,妊婦さん自身と担当産科医または助産師,麻酔科医によって行います.一般的に硬膜外麻酔は分娩活動期に入り陣痛が規則的になったときに開始します.硬膜外麻酔に少しでも関心があれば,前もって麻酔科医の診察を受けるようにしください.それにより麻酔科医は,前もって産婦さんのこれまでの病気の情報をきちんと収集し身体診察をすることができます.もっとも大切なのは痛みが強くなる前に陣痛緩和の選択肢について話し合いができることです.事前に麻酔科医へ硬膜外麻酔を希望すると伝えたり麻酔同意書にサインをしたら,必ず硬膜外麻酔を受けなければいけないというわけではありません.あとになって自然分娩や他の鎮痛方法を選ぶことも可能です. 

いつ硬膜外麻酔を受けられるかは,産道にいる赤ちゃんの位置や,妊婦さんが初産婦か経産婦かなど多くの因子によって決まります.子宮口が4cm以上開いてから硬膜外麻酔を始めることを勧める産科医や助産師もいます.早くから硬膜外を始めると分娩進行が遅くなると考えているからですが,これまでのデータではこの問題については意見が別れています.状況によっては早期からの硬膜外麻酔が望ましいこともあります.産科医または助産師からの硬膜外麻酔を受けてもよいという許可が得られたら,麻酔科医が硬膜外のカテーテルを入れます.事前に麻酔科医の診察を受けていなければ,病歴聴取と身体診察を簡単に受け,麻酔の同意書にサインをします. 

赤ちゃんの頭が見えて(発露)いなければ,硬膜外麻酔を始めるのに遅すぎることはありません.最初は自然分娩をしようと思っていて麻酔科医の診察を受けていなくても,お産の痛みに耐えられないと思ったら後になって考えを変えても構いません.出産教育クラスに参加し様々な鎮痛方法についての話を聞くとよいでしょう.大切なのは,妊娠中から分娩時を通していろいろな意見を聞く心構えを持ち柔軟であることです.出産は人それぞれに異なり,柔軟性を持つことがお母さんと赤ちゃんに最大の利益をもたらします.

 

アメリカ産婦人科学会の最近の見解(2002年2月)

初産婦において子宮口の開大が5cmに満たないうちに硬膜外麻酔を開始すると帝王切開率が上がるかについては研究によって結果が異なる.施設によっては産婦の子宮口が4-5cmに広がるまで硬膜外麻酔を始めないところも存在する.それらの施設で産婦の鎮痛の要望に応えるようなプロトコールがあるかどうかは明らかでない.分娩は多くの妊婦に激しい痛みをもたらす.安全に対処できる激しい痛みに人が苦しむことを容認するような状況は,分娩以外に存在しない.よってアメリカ産婦人科学会は,アメリカ麻酔科学会と共に公示した以下の見解を再度明言するものである.「医師の監視の下,医学的禁忌がない限り,母体の要望さえあれば分娩時鎮痛の医学的適応となる.」産科医,麻酔科医,産婦,その他の支援スタッフで鎮痛法についてよく話し合うべきである.

(訳者注:子宮口の開大が5cmに満たないうちに硬膜外鎮痛を始めても帝王切開率は上昇しないという研究結果が2005年に発表され(Wong et al. N Engl J Med 2005;352:655),2006年6月にアメリカ産婦人科学会は上記下線の見解を再度確認するに至りました.)

References: Practice guidelines of obstetric anesthesia. Anesthesiology 1999;90:600.


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